3Dセンシング関連デバイス4種・早見表

3Dセンシングデバイスの選び方
(Orbbec 3Dカメラ比較:Gemini / Femto / Astra)

ロボティクス・HCIの現場で「何が見えるか/測れるか」を一目で把握。
用途別に最短で最適モデルへたどり着くための実務ガイドです。

対象ユーザー(例)

  • 組込みAIを活用した自律ロボットの開発者
  • 研究・教育機関での3Dセンシング導入担当者
  • HCI・UX評価に視線トラッキング等を活用したい技術者

※ 上記は一例です。3D計測・人物/物体トラッキング・産業ライン監視など、広くご相談いただけます。

まずは「3つの観点」で全体像をつかむ

何を測る」「どこで使う」「何とつなぐ」の3点で機種を絞り込みます(技術要件を満たす機種)。

選定のポイント
  • 何を測る:深度精度、解像度、測定距離、フレームレート
  • どこで使う:方式(ToF/Structured Light)、屋内外、筐体、IMU
  • 何と繋ぐ:I/F(USB/Ethernet)、SDK、ROS、電源共有

※ 下表の仕様・価格は代表値です。実機や型番により異なります。

Orbbec 3Dカメラ比較:Gemini 335 / Gemini 336 / Femtoシリーズ / Astraシリーズ

項目 Gemini 335 Gemini 336 Femtoシリーズ Astraシリーズ
深度技術
※すべてに影響する最重要項目
アクティブIRステレオ[パッシブIR(環境光)も利用] アクティブIRステレオIR-Passフィルタで可視光ノイズ抑制) dToF (direct Time-of-Flight) Structured Light(構造化光)
深度解像度(データ量) 最大 1280×800 @30fps 最大 1280×800 @30fps 最大 1024×1024 @15fps
※モードにより異なる
最大 1600×1200 @30fps(Astra 2)
空間精度(データ質) ≤1.5% @ 2m ≤1.5% @ 2m(強光・反射に強い) ≤0.8% @ 2m ≤0.15% @ 1m(Astra 2)
深度範囲(測定距離) 0.10–20m+(推奨 0.26–3m) 0.10–20m+(同左) 0.10–20m+ 約 0.6–8m
視野角(FOV) 約 90°×65° 約 90°×65° 約 90°×65° 約 58°×45°
RGB解像度 最大 1920×1080 @30fps 最大 1920×1080 @30fps 最大 1280×800 @30fps 最大 1920×1080 @30fps
屋外対応 ◎(強光・反射に強い) △(屋内向け)
IMUの有無 搭載 搭載 モデルにより搭載 非搭載が多い
接続方式(I/F) USB 3.0 Type-C USB 3.0 Type-C USB 3.0 / Ethernet(PoE) USB 2.0(旧)/ USB 3.0(新)
SDK対応 Orbbec SDK / ROS Orbbec SDK / ROS Orbbec SDK / ROS Astra SDK / OpenNI
価格帯(税別) ¥45,000〜¥55,000 ¥54,000〜¥67,000 ¥68,000〜¥124,000 ¥55,000〜¥65,000

Orbbec 3Dカメラ シリーズ別選定のヒント

Gemini 335 / 336(アクティブIRステレオ)
  • Gemini 335:長距離(20m+)と広視野角のバランス型。ロボティクス/AR・VRなど汎用用途。
  • Gemini 336:IR-Passで可視光ノイズを抑制。直射日光・高反射環境でも安定計測が必要な現場向け。

Femtoシリーズ(dToF)

dToFにより高空間精度(≤0.8% @2m)と長距離を両立。産業分野の高精度計測やハイエンド研究開発に最適。

Astraシリーズ(構造化光)

近距離での高精度(例:Astra 2で ≤0.15% @1m)。屋内向けの人体スキャンやジェスチャー認識などを低コストで実現。

選定の決め手(クイック)
  • 屋外・長距離・汎用性重視:Gemini(強光下は 336
  • 最高レベルの空間精度・産業用途:Femto
  • 屋内・近距離・高精細・手軽さ:Astra

※ 仕様値は代表・条件依存です。モデル/モード/構成/環境で変動します。正式仕様・価格はお見積りにて確認ください。

用途・活用分野(ダイジェスト)

代表的な使い方を機種別に抜粋。詳細は個別ページをご参照ください。

クリック(またはタップ)で詳細をご確認いただけます。

Gemini 330 シリーズ(336/336L/335/335L) IRステレオ 屋外:○~◎ USB-C IMU:○

用途:一般的な屋内外ロボティクス、物流、AI研究

  • 自律移動ロボット(AMR)
  • 倉庫内寸法測定
  • SLAM・空間認識

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Orbbec Femto(Bolt / Mega / Mega I) ToF 屋外:◎ USB / Ethernet(PoE) IMU:機種による

用途:高速・高精度な空間認識、産業用途

  • スマート製造
  • 自動運転ロボット
  • 精密3Dスキャン

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Orbbec Astra 2 構造化光 屋外:△(屋内向け) USB 3.0 IMU:搭載

用途:室内の人物トラッキング、教育・開発向け

  • 小型ロボット
  • フィットネス・姿勢分析
  • 教育・研究

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